ソフィアインデックス商圏分析事務所 代表田中 武士さまインタビュー

SEEDPLACEでは、多摩地域で活躍する企業、フリーランスの方に、様々な業界で人材不足や働き方が多様化している現代において、【シェアオフィス✕フリーランス】をテーマに従業員の働き方やフリーランスの活用についてインタビューさせていただいています。

今回はソフィアインデックス商圏分析事務所 田中武士様にお話を伺ってきました。

よろしくお願いします。それではまず田中さんが独立するまでの経緯をお聞かせください。

 

前職では、業界特化型の大手広告代理店に12年ほど勤めていました。最初は広告の営業担当として入社し、人事部採用担当を経て、エリアマーケティングを担当することになりました。その内容は、クライアントの店舗周辺に住む人々の人口や年齢、世帯構成、年収、実際の人の流れ、そして競合店といったあらゆる情報を分析して、その地域に合った集客・広告戦略を提案するというものです。

まさに今、私が営む事業そのものですね。

独立のきっかけとなったのは、大手クライアントの部長からいただいた一言でした。

新規出店の際には大掛かりなプレゼンを行うのが通例なのですが、そこで初めてお会いした部長に「あなたが田中さんですね! 待っていましたよ!」と声をかけていただいたんです。とても驚きましたが、どうやら私の商圏分析の噂が社内で広まっていたらしく、その部長は私に会うことを楽しみにされていたそうなんですね。

その商圏分析の結果に対しても、「状況はなんとなく分かっていたが、数字で示してもらえることで理解が深まるし、課題も明確になった」と満足していただき、私の仕事が信頼されていることを実感しました。

このように信頼してくださる会社が多くあったこともあり、これだけ私の商圏分析を必要としてくれる方がいる、期待していただけるのなら、これは事業として成り立つんじゃないかと考えました。

当時勤めていた企業が大きかったこともあって、取引先のほとんどは大手だったのですが、この商圏分析というものは、本来お店を構えるという業態であれば小規模事業を含むすべての事業に必要、むしろ大手に対抗しなければならない小規模事業者にとっては大変重要なものです。

それならば、今まで大手企業のために使っていた商圏分析の技術で小規模事業者を支援したいと思い、ソフィアインデックス商圏分析事務所を創業しました。

 

 なるほど、起業してからの道のりはどの様なものだったでしょうか?

創業して、多摩地域の中小企業や個人経営の方を対象にアプローチしましたが、最初は上手くいかなくて事業計画通りにはまったく進みませんでした。というのも、マーケティングの重要性はもとより、「商圏分析」という言葉自体が根付いていなかったんです。

大手企業であれば、自社内や外部委託などで当たり前のようにやっているマーケティングですが、中小企業や個人事業を営む方々は、それがすべて“経営者の勘のみ”で行われているという状況でした。

じゃあまずは商圏分析の重要性を伝えないと仕事にならないぞという事で、営業も兼ねて地域の中小企業と深く関わりを持つ商工会議所や銀行でセミナーを開催しました。啓蒙活動みたいなものですね(笑)。

今では、商工会議所で実施されている「中小企業活力向上プロジェクト」や「経営発達支援計画」をはじめ、信用金庫の専門家派遣事業に参画しながら、経営者の方々の支援を行っています。

 

商圏分析を専門にされているとのことですが具体的な業務の内容やその特徴はどのようなものですか?

商圏分析自体は、企業のマーケティング部門や中小企業診断士の一業務として実施されることはありますが、商圏分析専門というのは全国でも稀なんです。多摩地域では恐らく私だけでしょうね。さらに、前職の広告代理店で培ったノウハウがあることが強みです。

世の商圏分析サービスのほとんどは「地域のデータを提供して終わり」というものですが、最も重要なのは「そのデータをどうやって集客に活かすか」です。

私の成功事例に、高齢の常連客しか来店しなかった商店街に若いファミリーを引き寄せたというものがありますが、これはデータを集めるだけでは成しえないことで、事業の大きな特徴といえます。

他にも、私には広告だけでなく営業や採用の知識・経験もありますので、商圏分析以外の分野についてもアドバイスを求められます。小規模事業を営む経営者には多くの仕事がのしかかっていますから、少しでもその荷降ろしのお手伝いができたらと思っています。

商圏分析事務所というより“何でも屋”になっているときもありますね(笑)。

多摩地域を対象にしてらっしゃるとのことですが、なぜでしょうか?また多摩地域について感じられていることはありますか?

家を買ったからと言うのもきっかけですが(笑)、やはりお世話になっている地域を盛り上げたいという想いはありますね。それに加えて多摩地域の面白さもあります。

多摩地域は、特殊なスキルを持ったフリーランスが多く活動する地域だと感じています。

これは私の持論ですが、多摩地域は23区のベッドタウンですよね? では、都心に通うスペシャリストが独立したら、その方々はどこで活動するでしょうか。当然、ベッドのある多摩地域ですよね(笑)。だからこそ、多摩地域にはスペシャリストが多いのではないかと思っています。

多様なスキルを持つ方々と仕事をするのは本当に楽しいです。

 

独立する方にアドバイスや、参考になるようなご経験があればお聞かせください。

独立するということに対して、普通の人は安定を手放す恐怖や不安を感じるそうですが、私の場合は両親が自営業だったこともあってか、特にそう感じることはなかったですね。

ただそれは自分自身のことであって、身近な人は別です。一般的に言われていることでもありますが、独立するうえで大事なことは、周囲の理解。特に両親や家族の理解を得ることです。

もし理解が得られないのなら、理解が得られないだけの理由があって、説得するだけの材料に欠けるからだと思うんですね。独立は家族の支えがあってこそ成り立つものですから、勢いに任せるべきではないと思います。家族に受け入れられない事業は、お客様にも受け入れてもらえない事業ですからね。

 

田中さんの事業でフリーランスの方を活用することはございますか?

先ほどお話したように、多摩地域には高いスキルを持つフリーランスが多くいらっしゃるので、横のつながりで仕事をお願いすることはありますね。例えば、クライアントからホームページやチラシを作りたいという要望があれば、外部委託という形で協力していただいています。

 

それでは将来について、事業の展望をお聞かせください。

実は今のソフィアインデックス商圏分析事務所という屋号を変えようと思っていまして(笑)。これまで、商圏分析を入り口としたマーケティングコンサルティングやブランディングが多かったので、わかりやすく「ソフィアインデックスマーケティング」とでもしようかなと。

業務の幅を正式に広げることもあって、ゆくゆくは法人化して従業員も増やして事業を大きくしていきたいと思っています。会社として大きくなったとしても、あくまで対象は小規模事業者ということは変えずにいきたいですね。

将来的に、多摩地域でマーケティングと言えばソフィアインデックス、と言ってもらえるように頑張っていきたいです。

ありがとうございました

 

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かんだ

現在大学生二年生で、この春からSEEDPLACEでお仕事しています。 美味しいものと音楽、お笑いが好きです。
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